柾輝 夢小説 3連弾

昨日のバイト中に思いついたネタ。
ネタっていうか、小ネタ。
3つとも短いです。
３つとも時間軸・場所、ともに共通してます。

ひっさびさに書いたせいで…酷い駄文。
それでもよければ、追記でどうぞ！！

１、君と話したくて

「黒川君！」

同じクラス、席はちょっと離れてる。
クラス委員長と、問題児。

「おはよう、委員長」
「うん、おはよう☆　じゃなくて！また遅刻？今週何度目？」
「あー…まぁ、いいじゃねぇか、２限間に合ったし」
「１限が間に合ってません」
「あんま気にしてっと、、ハゲるぞ？」
「生憎父も祖父もフサフサです…って、逃げるなぁ！」
「あー、はいはい。明日はちゃんと来るって……多分な」

ヒラヒラ手を振りながら席へと向かう。
あぁ、隣の席の子が羨ましい。
自然に笑い合って、自然に話し合えている。
あたしは、ちゃんと自然に話せていたかな？
いつも、席に戻りながら考える。
それでも、こうやって毎日話せることが幸せだから。
何かしら、理由をつけて、今日も彼の元へ行く。

片思い。――この距離が心地良い――
（黒川君、今日提出のアンケート、持ってきた？）
（あ、やべ。忘れた）
（またぁ？しょうがないなぁ、一枚余りあるから、今書いて）
（サンキュー、委員長）





２、君に触れたくて

「おはよう」
「おはよう」
「おは『黒川君！』

あぁ、またやってる。
クラス委員長と柾輝のやり取り。
二人は去年から同じクラスで、結構仲良し。
傍から見ても解るぐらい、二人はそのやり取りを結構楽しんでる。
羨ましいな、私にはあんな冗談言わないもの。

「おはよう、柾輝。」
「おはよう。あれ、何してんだ？」
「１限の復習。宿題出たから」
「げ、マジ？…んじゃ、一緒にやろうぜ」
「え？いいけど、今日部活でしょ？」
「その後、俺んちで。いいだろ？」
「うん、じゃあ、待ってる」
「おぅ」

くすり、と笑い合う。
何だかんだ言っても、「一緒に帰る」約束が出来た。
私と柾輝は、初々しい関係。まだその関係を知る人は少ない。
だから、秘密の約束をした気分になる。それがこそばゆい。
早く、放課後になれば良い。

両思い。――私だけの特権――
（おまたせ、んじゃ行こうぜ）
（うん。あの、ね、手、繋いでも良い？）
（ん？あぁ…ほら）
（ありがとう）





３、君に会いたくて

「はぁ、最悪」

委員会で遅くなってしまった。
今から部活に向かったって、とっくに終わっている。
クラスの違う彼と一緒にいられる唯一の時間なのに。

マネージャーの特権を駆使して、いっぱい接してる。
でも、貴方は私の恋心なんて、知らないでしょう。
知っているのは、私だけ。誰にも言わない、密かな思い。

『～たせ･･こう・・』

あれ？今のは、黒川の声？
部活も終わった時間、誰もいないはずの校舎で聞こえた彼の声。
廊下を曲がって見えた姿。

「あ・・・」

見てしまった。
彼が、女の子と、手を繋いで帰る後ろ姿を。
あんなに優しく微笑む彼を見たことが無い。
あんなに幸せそうな顔の彼を見たことが無い。
二人がどんな関係なのか、嫌でもわかってしまう。見せ付けられてしまう。

「…帰ろう」

泣くのは、まだ早い。
家に着いて、ベットにもぐりこんで、密かに泣こう。
明日には、いつも通り。
部活の時に、黒川をからかってやろう。
密かな思いは、密かな思いのまま、しまい込もう。
明日には、笑顔で彼と接しよう。

失恋。――今の関係を壊したくない――
（黒川～、あたし昨日見ちゃった）
（あ？何を？）
（ふふ、、可愛い彼女だね、クラスの子？）
（！？　マネージャー、見てたのか！）